パプリカ。AM4:00の独り言ち

 最近、とゆうか昔からこの時間には目が覚める。
(子供の頃新聞配達をしてた習慣かも?)
ベランダでホタル族気取りながら昨夜飲み残した
酒に氷を足して舐めてみた。
外は蒸し暑く遠くで雷が音もなく輝いてる。
店の先行きを何と無し考えてると
不意に昔の常連さんたちの顔が浮かんでくる。
(皆、それなりの域に達して飲み歩く事もままならないだろうなあ)

、、ひとりの女性の顔が浮かんできた。
南アジアか東南アジアもう忘れてしまったが
血筋は生粋?欧州の方だったと思う。
旦那さんは某管領職で若い頃、出向先国での大恋愛。
結婚、帰国後は東京生活。

その後、転勤栄転で沖縄へ。
栄町ボトルネックに旦那さんが訪れたのも大分昔話になりそうだ。

奥方。彼女が店に現れるのも時間はかからなかった。
大都会、東京では母国者。又は言葉が介しやすい
知人、友人だ多い環境だったと思う。
だけどオレが知り合った頃はいかんせんこの南国辺境沖縄だ。
彼女は大変だったと今になって気付く。

今は恥ずかしい気持ちだ。

一寸、煙草呑んでこよう。

外は晴れ晴れとしているが遠くで時折光っている。
庭に目をやると預かり犬と目があってしまった。

、、オレは何が言いたい?何を思う。
マッタク意味は持たないな。



彼女が家に招待したいと言ってくれた。
そのあと、ニッコリと料理に使うスパイス、
パプリカを少しわけてくれと言ったのがとても素敵だった。

手土産はオースラリア産のワインでいいからね。
三千円程度のワインだけどとても美味しいよ。
彼女、夫婦か。二人の気配りも素敵だった。

それから何度か皆で燥ぐ機会を得た。
でも時折見せる彼女の何か寂しいような遠くを見てる様な
表情が気にかかって今に至る。

オレはあと何年いきていられるだろうか?
早死にしたいと思ってはいないが。
やりたいことはまだ山のようにあるが
やってない、やり残した感じはない。

でも今朝は思う。
今度、彼女に。
そうじゃなくても彼女のような。
遠くに思いを奪われている目をした
女性にあったら。

何かしらオレの時間を少し使えたらいいと。

思いあがった独り言。




さて、明日から営業再開。
店の模様替えと掃除の予定を見直さなければ。

でも、その前にさっき目があったクソ犬を散歩に。
無論、4本めの煙草を呑みながら。


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